「全面高したあとの相場は怖い」

相場が底入れして上昇に向かい始める時は、多くの人が相場に対して自信を持っているわけではありません。
業績がいいとか、新製品を売り出したといったことなどを手がかりに、ひと握りの銘柄が買われます。
それらの銘柄がある程度上昇しますと、それまで動いていなかった同業種の銘柄や発行株数の似通った銘柄、あるいは同じテーマの銘柄などが比較感で買われるようになります。
こういった展開の局面では最初に買われた銘柄が調整しても2番手銘柄群がカバーして全体相場としては上昇基調を続けます。
出遅れ買いが広がっていくと、最後は無配株までが割安となって買われ、さらには、最初に買われて調整していた銘柄が、無配株の突き上げで、割り負けとなって買い直され、市場は全面高の様相となります。全面高した後の調整は支える銘柄がないため厳しい下げとなります。
東証1部の値上り銘柄数が1000を超えたらほぼ全面高とみて注意するのがいいでしょう。